リチウムイオン電池は低温下では内部低抵抗が上がり、容量が減少する傾向にあります。(図参照)
そのため、寒冷地においてはバッテリーを温める事が必要です。
当社は独自の両面くし型電極を有するPTCを2つの放熱器の中間に挟み込むことで高効率な、二段流路を構成したLLC加温装置を開発しました。
加熱したLLCをリチウムイオン電池の周りに循環させる事で低温時でもフル充電を実現させます。
従来のPTCヒータは図1で表すように、素子の両表面にベタ電極を設けそこから給電をする構造でした。その為内部にヒートポイントが発生し、電流が流れずに表面の温度が上がらない欠点がありました。
また放熱板で熱を取り出したい側が高温にならず、反対側の面が高温になってしまい高出力が困難でありましたが、当社のくし型電極PTCは図2で示すように、素子の両表面にくし型電極を設けることにより、放熱面と発熱面が同一になり、効率的に熱を取り出すことができます。
海外車載部品メーカー | 国内車載部品メーカー | 当社 | |
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発熱体 | ニクロム線 | PTC/両面ベタ電極 | PTC/両面くし型電極 |
コントローラー | 有(高コスト) | 有(高コスト) | 無(低コスト) |
流体加熱装置 | 一段 | 一段 | 二段 |
昇温速度 | 遅い | 遅い | 速い |
サイズ | 370×280×130 | 350×260×100 | 260×220×60 |
重量 | 4.2kg | 3.8kg | 2.3kg |
価格(参考) | ¥50,000 | ¥40,000 | ¥20,000 |