リチウムイオン電池と外気温

リチウムイオン電池は低温下では内部低抵抗が上がり、容量が減少する傾向にあります。(図参照)
そのため、寒冷地においてはバッテリーを温める事が必要です。

リチウムイオン電池と外気温の関係

EV用リチウムイオンバッテリー温度制御システムLLC加温ヒータ

当社は独自の両面くし型電極を有するPTCを2つの放熱器の中間に挟み込むことで高効率な、二段流路を構成したLLC加温装置を開発しました。
加熱したLLCをリチウムイオン電池の周りに循環させる事で低温時でもフル充電を実現させます。

特徴

  • 小型かつ軽量
  • PTCの自己温度制御により外付け制御回路不要で低コスト
  • 両面くし型電極と2段流水路による高速昇温
リチウムイオンバッテリー加温ヒーターの構造図
リチウムイオンバッテリー加温ヒーター
リチウムイオンバッテリー加温ヒーター

両面くし型電極構造による差別化

従来のPTCヒータは図1で表すように、素子の両表面にベタ電極を設けそこから給電をする構造でした。その為内部にヒートポイントが発生し、電流が流れずに表面の温度が上がらない欠点がありました。
また放熱板で熱を取り出したい側が高温にならず、反対側の面が高温になってしまい高出力が困難でありましたが、当社のくし型電極PTCは図2で示すように、素子の両表面にくし型電極を設けることにより、放熱面と発熱面が同一になり、効率的に熱を取り出すことができます。

リチウムイオン電池加温装置の他社製品との比較

他社製品と比較

  • PTCの温度セルフコントロール機能で温度制御回路が不要そのため低コストです。
  • コスト削減・信頼性向上、小型軽量化に貢献できます。
海外車載部品メーカー国内車載部品メーカー当社
発熱体ニクロム線PTC/両面ベタ電極PTC/両面くし型電極
コントローラー有(高コスト)有(高コスト)無(低コスト)
流体加熱装置一段一段二段
昇温速度遅い遅い速い
サイズ370×280×130350×260×100260×220×60
重量4.2kg3.8kg2.3kg
価格(参考)¥50,000¥40,000¥20,000

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